いはらの川再生プロジェクト

「いはらの川再生プロジェクト」は、静岡県静岡市清水区を流れる庵原いはら川の中に、石倉いしくらカゴという資材を置いてニホンウナギがすめる場所をつくり、その中ですみはじめたウナギやウナギのエサとなる生きものなどについて毎年「モニタリング調査」などをおこなっています。このホームページでは「いはらの川再生プロジェクト」の活動内容について紹介していきます。

調査結果

2021年度 第4回 モニタリング調査結果

2021年度の第4回モニタリング調査を、21名の参加のもと
11月14日(日) に行いました。

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2021年度 モニタリング調査結果

2021年度は5月から11月にかけて4回のモニタリング調査を
行いました。

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いはらの川再生プロジェクト

数年前からニュースでも話題になっていますが、ニホンウナギの数が昔とくらべてかなり減っていて、このままだと絶滅してしまうのではないかと心配されています。ニホンウナギが減ってしまった原因の一つとして、ウナギのすみかである川などが護岸工事によりコンクリートでおおわれてしまったためすみづらくなってしまったなど、ウナギのすみかが減っていることが指摘されています。

そこで、「いはらの川再生プロジェクト」では、川を管理する静岡県静岡土木事務所が、静岡市清水区を流れる庵原いはら川の中に、ウナギやそのエサとなる生きもののすみかを作るため石倉いしくらカゴというものを設置しています。そして「いはらの川再生PJ会」が毎年数回、石倉カゴの中にウナギなどがどれくらい生息しているのかを調べる「モニタリング調査」を行っています。この調査には毎回、小学生・中学生をふくむ多くの地元住民や大学生などが参加しています。「モニタリング調査」で見つかるいろいろな生きものの調査では、地元東海大学海洋学部の水棲生物すいせいせいぶつ研究会のメンバーに協力いただいています。

なお、石倉カゴには、大雨で川が増水した時に堤防がこわれるのを防ぐ役割もあります。このため、川の改修をおこなう静岡県静岡土木事務所が協力して石倉カゴを設置しています。

以上のように、地元住民が大学や県庁などと協力してとり組んでいるこのプロジェクトは全国的にも注目され、これまでに以下の賞を受賞しています。

  • 国土交通省平成29年度「全国多自然川づくり会議」
    優秀賞(全国でベスト4)
  • 第17回しずおか川自慢大賞
  • 第6回清流の国ぎふづくり「自然共生」事例発表会
    最優秀賞
  • 国土交通省第19回「中部の未来創造大賞」優秀賞

これからもニホンウナギの保護再生活動を通じ、庵原川の環境保全や生きものがすめる場所の再生に寄与することで、庵原のすぐれた自然環境を次世代の子どもたちに残していきたいと思います。