「いはらの川再生プロジェクト」は、静岡県静岡市清水区を流れる庵原川の中に、石倉カゴという資材を置いてニホンウナギがすめる場所をつくり、その中ですみはじめたウナギやウナギのエサとなる生きものなどについて毎年「モニタリング調査」などをおこなっています。このホームページでは「いはらの川再生プロジェクト」の活動内容について紹介していきます。
数年前からニュースでも話題になっていますが、ニホンウナギの数が昔とくらべてかなり減っていて、このままだと絶滅してしまうのではないかと心配されています。ニホンウナギが減ってしまった原因の一つとして、ウナギのすみかである川などが護岸工事によりコンクリートでおおわれてしまったためすみづらくなってしまったなど、ウナギのすみかが減っていることが指摘されています。
そこで、「いはらの川再生プロジェクト」では、川を管理する静岡県静岡土木事務所が、静岡市清水区を流れる庵原川の中に、ウナギやそのエサとなる生きもののすみかを作るため石倉カゴというものを設置しています。そして「いはらの川再生PJ会」が毎年数回、石倉カゴの中にウナギなどがどれくらい生息しているのかを調べる「モニタリング調査」を行っています。この調査には毎回、小学生・中学生をふくむ多くの地元住民や大学生などが参加しています。「モニタリング調査」で見つかるいろいろな生きものの調査では、地元東海大学海洋学部の水棲生物研究会のメンバーに協力いただいています。
なお、石倉カゴには、大雨で川が増水した時に堤防がこわれるのを防ぐ役割もあります。このため、川の改修をおこなう静岡県静岡土木事務所が協力して石倉カゴを設置しています。
以上のように、地元住民が大学や県庁などと協力してとり組んでいるこのプロジェクトは全国的にも注目され、これまでに以下の賞を受賞しています。
これからもニホンウナギの保護再生活動を通じ、庵原川の環境保全や生きものがすめる場所の再生に寄与することで、庵原のすぐれた自然環境を次世代の子どもたちに残していきたいと思います。